「誰も信用するな!目に映るもの、耳から入るもの、すべてを疑ってかかれ!それが僕らが存在する美しさなんだ!」〜ベータバンド

この前HMVに寄った時、ボウイの新譜2枚買おうかと思ったけど、結局スマパンとベータバンドのセカンドを買いました。

ベータバンドは、中華の皇帝コースが3000円で食べられる・・っていうんで友人二人とその連れで食べに行ったとき、その連れの人(初めて会った人)が洋楽好きでレディオヘッドの話とかで盛り上がったんだけど(あと彼氏がビンラディンに似てるとか)、そんときその人が超オススメだよっていってたのがこのベータバンド。
ジャンル的には、ミクスチャーというかトランスというか、オルタナというか、まぁサイケデリックというのが一番近そうなんだけど、ベックやレディオヘッド、ジミヘンとかジェファーソンエアプレインとか好きな人なら聴けるかも。いろんな音楽がつまってるんだけど、どれも今ひとつはっきりしないんだよなぁ。
非常に乾いたテンポと気だるいロウファイサウンドが繰り返され、ボーカルもなにか疲れたようなやっぱり乾いた涅槃を願うような声で淡々と歌われるんだけど、途中から段々熱が(内向きに)あがってきて、淡々としてるんだけど嵐というか宇宙的な広がりでフシギなキモチで音を楽しめます。

http://members.tripod.co.jp/junn7/betaband.htm
ここでも解説してるんだけど、

スコットランドが生んだ偏屈4人組ベータバンド。サイケデリックなアコースティックサウンドにズレとユーモアが同居したポップ感覚が気持ち良い。

暗く霧のような幻惑感、そんな感じの音ながら聴きやすい。ポピュラー音楽に対するアンチテーゼとして聴く人を選ぶアーティストと言われることの多い彼らだが万人にも薦めたい。ヒップホップ的要素が垣間見れる点にベックと共通の雑多性を感じる。

彼らのサウンドはスペイシーでサイケデリック、幻覚的空間等と例えられるが多いようですがとりあえずそういった固定観念は無くして音に身を任せて欲しい。現代音楽を取り巻く様々な要素を取り込みなおかつ最も効果的に表現しているのが今の彼ら。叙情性たっぷり、牧歌的でメロディアスな感覚。素晴らしい。

・・・うまく彼らの音楽を表現してますね。

一体どこにも属していないような孤独と歓び、とてもフワフワしてて枯れてて掴み所なくて、だけどもPOPでパワフルでスピチュアル。嫌世的で無気力でサービス精神旺盛で向上心豊か。本当不思議だね。

バイオグラフィー的な記事がみつからなかったんだけど、この人たちはUKバンドで本国でデビュー直後爆発的な人気を博したんだけど、あんまり商売には興味ないらしくて穏やかな日常生活をエンンジョイされておられるようです。ジャケや映像も全部手作りのアート志向で楽しみながら作ってるって感じがします。


http://www.betaband.com/html/tv.shtml
とりあえずここで彼らのPVが見れます。「BROKE」がいいかな?
このバンドの映像はおもしろいんだよ。ずーっと見ちゃう(笑)


http://www.betaband.com/html/tabs.shtml
TABまであるよ(笑)


http://www.astralwerks.com/kingbiscuit/nostyle.html
ここではベータバンドのボーカルのソロプロジェクトが公開されてるけど、4曲+Videoもあって1曲まるまる聞けます。変なジャングルやってるんだけど気持ちいいんだぁ。映像も綺麗でレディオヘッドのHPでやってる変なアニメより断然いいね。

〜これが傑作。平面に描かれた線画が3次元空間に置かれて動くっていうコンセプト自体はいたってシンプル。しかし出来上がった映像は2次元と3次元がなんとも訳の分からない交わりかたをしているため複雑。おもしろすぎ・・・〜
だって(笑)
http://www.pallalink.net/index.php?itemid=5< /A>


<アーティスト紹介>
http://www.listen.co.jp/artdetail.xtp?artistid=11964&artpg= rc

この雑食性はまさにブタだ。ブータ・バンド(!)もといベータ・バンド(……すいません)のサウンドは、ロックンロールからフォークからヒップホップから、とにかくありとあらゆるものを貪り食い、それらをエクスペリメンタルなサイケデリア便器に排泄している。もうこれはどんな音楽かなんて、言葉では表せない。とにかく聴くしかない。何故なら、彼らの音楽は聴く人間の解釈次第で何通りにもその形を変化させるものだからだ。
―――97年から98年にかけて発表された3枚のEPがシーンに衝撃を与えて以来、その謎めいた存在感とアーティスティックなライヴ・パフォーマンスが話題となり、ベータ・バンドの名を世に轟かせた。99年には1stアルバム『ザ・ベータ・バンド』をリリースし、ポップな一面を垣間見せている(本人たちはクソ・アルバムだと言及している)。


<公式HP>
http://www.betaband.com/
結構楽しいHPです。


<試聴サイト>
http://www.cdnow.com/cgi-bin/mserver/SID=1486384753/pagename= /RP/CDN/FIND/popsearch.html/clickID=tn_srch_txt


<ライブレポート>
http://osaka.cool.ne.jp/xenopus/music/99betaband.html


<CDレビュー>
http://ore.to/~outdex/music/cd9907a.html
こいつら頭ヘンだ。目まぐるしい展開は多動症の幼児のようで、しかも音楽的文脈を吹き飛ばす。DJ感覚というか、バンドとしての概念が崩壊しきっているというか。サントラだの子供向けの音楽だの、レコード屋の非主力商品に光を当てたセンスは、音楽に貴賎なしと語っている気がしなくもない。耳触りの悪い音満載で、「BROKEN UP A DING DONG」でまっとうなかっこよさから混沌としたリズムの氾濫へと移って行くのも手際がいいから困ったもの。しかもダウナーな展開も緻密だ。偏執狂的だがユーモアは失わず、だらしないようで男前。チャックが開けっぱなしでも気にも留めない、そんなロックだ。奇盤にして重要盤でもある。